君のチカラで!

ものがたり

はじまりの冒険

デビュー作って言う奴ですね(笑)ニンテンはいつもと変わらない生活を過ごしていたのだけれど…!? [◆1◆2◆3

3

旅に出るには、まずは準備からだ!僕はパパが言っていた地下室のカギを探すことにした。
僕の部屋…には無いよな。今まで見たこと無いし、カギなんて無かったはずだ。
次は、ミミーとミニーの部屋を探してみることにした。
さすがに今は二人とも落ち着いているようで、僕らを襲ったあの人形を握っていた。
そっか。さっき僕がホウキで少し壊してしまった人形を接着剤で直しているんだね。

「二人ともごめんね。人形壊してしまって。」
「ううん、いいの!お兄ちゃんは私達を助けてくれたんだから。」
「それよりお兄ちゃん、あのねあのね、これ!これ見て!!」

ミニーが指差したのは、人形の壊れた部分。あれ?なにかあるぞ…オルゴール?

「へぇ、こんなのが入っていたのか…鳴るのかな?」

僕がちょこんとオルゴールを触ったときだった。
――♪♪♪♪♪――
オルゴールにしては、とても短いメロディが流れた。でもなんだろう。どこかで聞いたような気がする…どこだったかな…?
パパじゃないけど、忘れてしまったようだ。

「なんだったんだろう…あ、それよりミミーとミニー。カギ知らないかい?地下室の。」
「「ううん、知らないよ。」」

二人は同時に首を振り、答えた。
他の場所も探したけど、とりあえず家の中にはどこにもなかった。一体どこにあるんだろう?
仕方がなく外に出てみた。外にはミックがいる。普段はあんまり頼りない犬だけど、
僕より先に生まれて、この家にずっと住んでいる。きっと…いや、もしかしたら何か知っているはずだ!
相変わらず寝ていた。さっきの騒ぎには、気づかなかったようだ。
僕は、頭の前の部分に力をこめ、ミックの心に呼びかけた。

(ミック…ミック…)
(ん…あれ?どうしたんだニンテン。今日は野球の試合見るんじゃなかったのか?)
「それどころじゃないんだよ。ミック、地下室のカギ知らないかい?」
(地下室…?カギ…?はて。カギ…カギ…カギ…)

と、しばらく考えこんでから、
(あ、僕の首を調べてごらん!お前さんの父さんが昔付けたんだったんだ。)

良く見ると、年期の入ったミックの首輪になにかぶら下がっている物が!カギだ!

「ありがとうミック!やっと見つけたよ…よっと、ちょっと借りるよ。」
(いいよ、せっかくだもらってくれ。)

ミックの首輪から、そっとカギを外す。日光に当たり、きらりと光る。
これが地下室のカギか!よし、早速地下室に行ってみよう!
再び家の中へ。そして、地下室のドアの部の中にカギを挿しこむ。
カチャリ、と景気のいい音が鳴り、ギイイイィとドアが開いた。思わず僕は息を飲む。
中は真っ暗で、ちょっと湿った感じだった。足元に何かが走る。ネズミかな?
良く中を見ると、3つの…プレゼントボックスがあった。
なんでプレゼントボックスなんだろう?とにかく、僕は全部の箱の中を空けてみた。

「一つは…パンか。さすがに食べれそうもないけど、とりあえずもらっておこう。
次は…なんだろう、これ。バット…っぽいけど、ただの棒って感じだな。
トーマスに僕のバットを返してもらうまで、これを使おうか。
「さて、最後は…日記帳か。あ!」

そう言えば、パパはひいおじいさんの日記が手掛かりになると言っていた。
きっとこれのことだ。よし、必要な物は揃ったぞ!

ひいおじいさんの日記、バットに見えないけどバット…ちょっとばっちいパン、
妹がくれたオレンジジュース。必要なものは、全部リュックに詰めた。
そして、なにか引っかかるあのオルゴールのメロディ。それは僕の心の中へ。
母親と妹達とペットの見守る中、僕はいつも見ている道を歩き出す。
でも、この道はいつも学校やお買い物に出かける時と違った道になるんじゃないかな。
不思議なラップ現象を起こしたという宇宙人。一体どんな奴なんだろう?
そして、それのカギを握っていると言うひいおじいさん。そして、ひいおばあさん。
嬉しい事、辛い事。今の僕には、どんなことがあるか分からない。でも…
―僕の冒険は、そう…まだ始まったばかりさ!―

メニュー

WEB拍手

ボタンはランダムで4種類。さぁ何が出るかな?
お返事は後日、日記にてさせていただきます。