君のチカラで!

ものがたり

アフロでOKですか?


―ストーンヘンジの洞窟。

僕達は今まで以上に緊張しながら、ストーンヘンジの洞窟を突き進んで行った。
なんたって、敵の基地だからだ!!さっきもスターマンやエナジーロボなんかと戦ったけど、
戦いが終わった時、僕達はへろへろになった。それほど強いんだ。
洞窟内の道は、結構狭くてやっと3人が通れるほど。だから今は2人ずつ進んでいる。

「さすがに先ほどの敵は手ごわかったな。」
腕組みをしならがそう言ったのはプー。最近仲間に入った…とは言っても結構経つんだけどね。
んで、最近仲間に入ったけど、その戦いっぷりは凄い。さすが厳しい修行をしてきた王子様だ。
「これじゃぁ、一番奥につく前にPPとかグッズがそこを尽きちゃうわ…」
そう呟くのはポーラ。僕より多彩なPSIを使う女の子だ。
彼女がそんな心配するのも無理もない。
だってここに来るまでPSIもグッズもたくさん使ったから。
「……」
さっきから気味が悪いほどに無言なのはジェフ。このストーンヘンジにパパであるアンドーナッツ博士が、
誘拐されたようなのだ。そして電話をくれたアップルキッドも。
「ジェフ、元気出してよ!あ、広い部屋に出たぞ。」
そう言ってジェフを元気付けようとする僕…ネス。
僕は“地球を救う”という運命を背負った少年…らしい。
さすがに最近はその自覚が出てきたけどね。

僕がさっき言ったように、3人が通れるような通路から広めの部屋にたどり着いた。
「ここには敵はいなさそうだね。」
と、僕が呟いたけれども。
「…いやっ!ここにも敵がいる!!」
そうプーが鋭く声を飛ばしたと同時に、
シュッ!!
と、スターマンが移動する際の独特な音が聞えた。
僕達が身構える。きっとスターマンが現れ、戦闘が始まるのだろう。そう思ったけれども。
確かにスターマンが現れた。でも、僕達に目の前にいるのは………
「フフハハハハハ!!ワタシハすたーまんノムスコ…ニゴウ!!コレイジョウサキヘハススマセナイ。」
頭の天辺にアフロのカツラ(だと思う)を乗せたスターマンだった。
スターマンの息子?そんな奴とオネットで戦ったような…でも2号と言っているから違うのだろうか?
しかし、何故にアフロ?とにかく僕は驚いた。いや、呆れちゃったんだ。もちろんみんなも同じらしく。
「な、な、なんだこりゃ?」
無言だったジェフも呆れて声を出した。
しかし、アフロスターマンはちょっと勘違いをしたようだ。
多分眼である黒い部分をむにゃ~と曲げて、
「ハハハハハ!!キョウフノアマリウゴケナイカ!!ソーカ。ソウダヨナァ…」
と、どこからか鏡を引っ張り出し自分の顔を見ながら、(多分)ウットリした。
…す、隙がありすぎるっ!!僕達は驚き30%と呆れ70%でその光景を眺めた。
そして4人顔を見合わせた。コクンと頷く。暗黙の了解というものだ。そして…
「ヤッパ、あふろッテなうイヨナァ…ン?ナゼバットヲカマエテコチラニクル?ムッ!ソレハぴーけーふりーずデハナイカ。
…オ、オイ!ジュウヲコチラニムケルナ!!チョ、チョット!!ソレハぴーけーすたーすとーむ!!?
…ナ、ナ、ナンダヨ!!ボクガナニヲシタンダー!!マダナニモシテナ」
ごっちーん!カチカチカチ…。ズキューン!!…どかーん!!!!

―合掌。

て言うか、何の意味があったんだよ、あのアフロ。

◆ 遠慮がちにあとがき。
うひゃー!!なんとも馬鹿らしいお話を書いてしまいましたが…ど、どうでしたでしょうか?
実は「アフロのスターマン」というネタは結構前から暖めていた物です。
やっとこんな形で出てきました。私が読んでいるとある本からちょっくらアフロネタいたただきました(ぉぃ)
主人公の先輩が立派なアフロな髪型で登場してくるんですよ(苦笑)しかも後にリーゼントも。
今回スターマンの息子を出しました。最初に一回だけの登場ですからね。だから使ってみました。
息子…ならまだ子供?とか思っちゃって、一人称が最初は「ワタシ」なのに最後は「ボク」になってます。
スターマンDXがアフロで登場というのも考えましたが(苦笑)あのトゲトゲが邪魔でしょうに。
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お返事は後日、日記にてさせていただきます。